講師 NPO法人アパリ理事長、国士舘大学法学部非常勤講師、条件反射制御法学会理事 尾田真言先生
講演テーマ 「薬物依存治療を拒否する本人に回復プログラムに取り組んでもらう方法」
私たち家族は、否認し続ける薬物依存症者本人が、回復の道のりにのるにはどうしたら良いのかと、常に悩んでいます。今回の研修会では、アパリで、司法サポートをされている尾田先生にお話を伺いました。
薬物使用の中で、それによる犯罪を犯し、捕まった時は、家族はショックを受けます。しかしその時こそが介入し、回復の道すじを見つけるチャンスです。仮釈放中から、プログラムに取り組むことは、裁判での一定評価にも繋がります。 薬物の種類により、幻覚、妄想の出方は違います。又、大麻使用者は、体に悪くないという意識が強い人が多いのですが、現実には身体への悪影響、幻覚が出るものと思っています。 1980年代の依存薬物は、シンナーが1位でした。今はほぼいないです。 また「死」に一番近い薬物は「ガス」です。 一時、突き放す、親が身を隠すなどの言葉がありましたが、「ガス」に関してはそれをしてしまうと「死」につながってしまうことも少なくないです。 やっていいこと悪いこと、家族は意識することが必要です。 又、借金については、専門家のアドバイスにより、色々な方法がありますのできちんと相談しましょう。
アパリでは数々の相談のほか、刑務所からの仮出所の際などに迎えに行くことを原則としています。またダルクの体験入寮の付き添いもします。これは「ここならいいかな」と本人に思ってもらうためです。 ダルクによりその特徴は違います。どこがその人にとって合っているか、幸せになれるかを考えています。 数々のダルクに移りゆく方もいますが、その様々な体験が回復の力になるとも思います。
<質問の中から>
◇「ミーティングの意味について」
1.人の話を聞くことにより、自分の問題の本質を知る
2.長年やめ続けているモデル(回復者)が近くにいることにより、回復とは何かを知るようになる
3.そして、回復のための行動ができるようになる
◇「重複障がいによる内服について」
本人が拒否しない限り、その薬は必要。内服していたということは、その薬が必要だから処方されていたということ。
アパリでの援助は、入り口支援の必要性を感じたお話でした。私たち家族にとっても、やるべきことのヒントがたくさん込まれていたと思います。
ありがとうございました。
