4月22日(土) 《家族研修会》 講師/日本ダルク・インテグレーション・センタ− 代表 近藤恒夫氏

日本の「ダルク」の創始者、近藤恒夫氏をお招きして貴重な体験談を語っていただきました。

印象的だったのは、ロイ神父との交流です。ロイ神父にAAに誘われた時、ロイ神父は「よろしかったらミーティングにきませんか?」と毎回誘われたそうです。「よろしければ」これは、答えを決めるのはあなたですよ、というメッセージが込められています。

「失敗した。」と話すと、「人生に失敗はない。何回やっても失敗ではない。何かを与えてくれる。」と言われ、近藤氏はその都度考えるようになったといいます。

日本の依存症対策にはアフターフォローがありません。再発したら自己責任だと言われるだけです。集団療法を地域で取り入れて、孤立を防ぐことが大切です。ひとりの考えでは間違っていてもそのまま突っ走ってしまいます。依存症の敵は「クスリ」ではなく「孤独」です。「クスリ」を止めていくことを生きがいにしながら「生命のリレー」をしていく仕組みが必要だと話されました。

学校教育には、「困った」と言える教育をしてほしいとも話されていました。「希求行動」を身につけることは命を守る大切なことだと改めて思いました。

 

体験談を語ってくれたのは、りょうくん。

少年院に入っていたけどあまり記憶がない・戻って行くのは悪い友達のところしかなくだんだんエスカレートしていったそうです。少年院にいたときに父がダルクの資料を送ってくれた。生きるすべがなかったので取りあえず京都のダルクにいったが、人と上手くやれずダルクを転々としてきた。自分の中の解決方法は「力ずく」だった。失敗を重ねようやく気付いた。社会に出たいが、何がやりたいのかが見えてこなくて、スタッフにあせるなと言われている。

そんな体験を真摯に語ってくれました。応援していますよ。