この事業は「よこはまふれあい助成金」を受け実施しました。(平成29年度)
薬物依存症者を抱える家族の会「横浜ひまわり家族会」が、「よこはまふれあい助成金」を受けて「秋の公開講座」を、下記の通り3回開催いたしました。この「公開講座」の目的は依存症の種類(薬物、アルコール、ギャンブル、女性の依存症)は違っていても、依存症者を抱える家族の共通の苦しみが認識でき、共通した課題を学習し回復に繋げることです。各方面からのご協力をえて、多くの方に参加をいただき盛会のうちに終了できましたことを、厚く御礼申し上げます。
第1回「依存症と家族の回復について」<薬物依存症&アルコール依存>
平成29年9月16日(土) かながわ県民サポートセンター3階301号
講師 近藤あゆみ先生 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所 薬物依存研究部 診断治療開発研究室長
ゲストスピーカー
広瀬儀和氏 横浜断酒新生会 会長(アルコール依存症の体験談)
横浜ダルク当事者(薬物依存症の体験談)
◇感想:私達ひまわり家族会員は、クローズミィテイング、研修会と勉強をして来ましたが、近藤先生の講演を聞き、私達が最初に教わった、原点を思い出しました。依存症とは・・・家族として何をする・・・完治の無い病、回復を目指して、前進しようと固く心に留めました。変えられるもの、変えられないものを、しっかりと見極めましょう。
印象に残った文章 Ican’t, We Can ・・・「わたし」にはできない、でも、「わたしたち」ならできる!
第2回「依存症と家族の回復について」<薬物依存症&ギャンブル依存>
平成29年10月21日(土) 横浜市健康福祉総合センター 8階 大会議室
講師 森田展彰先生 筑波大学医学医療系ヒューマンケア科学専攻社会精神保健学 准教授
ゲストスピーカー
NPO法人RDP横浜 樋口信一氏(ギャンブル依存症の体験談)
横浜ダルク当事者(ギャンブル依存から薬物依存症の体験談)
◇感想:当事者との対話は、大変に難しいものです。森田先生は、薬物、アルコール依存症を分析され当事者への対応、いかにして回復へつなげるか、グラフ等で表現され理解できました。家族が元気で、生活出来る事が一番の幸せです。
◇感想:当事者体験談として、樋口氏及びダルク当事者のお話があり、お二人の話の内容を聞いていた参加者が涙している人もいました。それほど、我々は共通点が多く、依存症は病気であり、それが治るか不明なところも多く不安であり。講演を聞いて勉強していくことも大切だと思いました。(ツ)
第3回「依存症と家族の回復について」<薬物依存症&女性の依存症問題>
平成29年11月25日(土) 南センター 南寿荘 3階 講義室
講師 引土絵未先生 国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所 薬物依存研究部
ゲストスピーカー
小嶋洋子氏 NPO法人 Indah代表(体験を通してと女性の回復)
横浜ダルク当事者(薬物依存症の体験談)
◇感想:引土先生の講演は、先生自身が「アメリカ」で実体験された内容です。治療共同体「アミティ」の、お話しに興味をもちました。日本では考えられない事ですがさすがに、アメリカは先進国です、感動しました。日本も将来「過疎地」を利用してこの様な、施設が出来る事を願っています。早く「日本」が薬物依存症は病気と、認めて欲しい。
以上の開催内容でした。
また、参加者の皆様方を所在地、所属先を集計しました。(参考まで)
① 参加者の所在地 ② 参加者の所属先 等をまとめグラフにしました。(下図)