楽になるってどんなこと? Part 4
『家族が抱えるトラウマを知って対処する』
今回は公認心理士・臨床心理士でいらっしゃる原宿カウンセリングセンターの高橋郁絵先生をお迎えしました。先生は従前より横浜ひまわり家族会のアドバイザーとして家族の心に寄り添い、立場を理解して下さり私たち家族の心の支えになっていただいています。
今回は依存症者を抱える家族の誰もが持つ「トラウマ」についてのお話を伺いました。
そもそも「トラウマ」という言葉は知っていてもそれがいったい何なのか、どのように現れてどんな症状を呈するのか、私たちは知っているようで良く分からないというのが実情ではないでしょうか。
先生のお話のポイントは次のとおりです。
・トラウマとその反応について知る
・トラウマの反応に気づいて対応するテクニックを体験する
・トラウマに配慮した、あるいはトラウマをケアし合える家族会の活動について考える
今回、私たち家族が体験する可能性のあるトラウマとは? その現れかたは? よくあるトラウマ反応とは?というところから対処の仕方・安定化の方法(セルフケア)とテクニックを学びました。
途中のグループワークでは3~4名の小グループで各々が自分の体験を通じて何にとらわれているのか、何をトラウマと感じているのかといった話し合いもあり活発な意見交換ができました。
今回はトラウマというものを良く知り理解して対処することの重要性とその対処法を自分に生かすだけでなく、トラウマ的な出来事があった人への声かけに応用することによって居心地の良いコミュニティを作ることができる、つまり家族会活動の原点である「居心地の良い場所」を提供するためのテクニックとして活用できることであるということを学ばせていただく非常に意義のある研修会になりました。