講師 相模原ダルク 代表理事 田中秀泰氏
スタッフ コマさん
4月の研修会は、相模原ダルクの田中様とスタッフコマさんにお話していただきました。全国のダルクそれぞれに特徴がありますが、相模原の特徴をまじえて、家族のありかたなどをおはなしくださいました。
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✩田中さんのお話
相模原ダルクは、13年前に田中さん、ほか3名で開設しました。この間出入りはありましたが、450人の依存症者たちに手を差し伸べてきました。その中で、卒業者の弾薬率は、90%と高い数字になっています。
@相模原ダルクの特徴
①「24時間の見守り、共に過ごす」
初期段階で入る寮は、共同生活です。買い物も1人では行かせないといいます。常に誰かといる安心感が大切ということです。
②社会に出てからもフォローする手厚さ
卒業したら、はい終わりではないということです。声かけや、ミーティング等、卒業してからも共に生きていきます。
③家族会
本人の回復と同じように大切なのが、家族の回復です。入寮している家族もいればしていない家族もいます。ダルクが運営する形で、会の前半は講師による勉強、後半は家族でのミーティング。
家族は、正しい知識と気持ちを楽にしていくことが大切です。
④教育
第1次予防
学校教育がこれにあたります。やってしまったらやめられなくなる人がいること、相談先があることを、学校に出向いてお話しています。
第2次予防
早期発見、早期治療です。ダルクへの通所による介入がこれにあたります。
第3次予防
全寮制のダルクへの入所となり、ここでは色々な方面から回復に向けて一緒に歩んていきます。
@家族にできること
家族は巻き込まれず、やってあげないこと、本人が自分で理解できるようにすることが大切です。
(突き放し、知識の習得)
@「突き放し」について
昔のように、たんに突き放すだけではだめです。家族は「この人なら任せられる。この人とともに一緒にやっていく」と、信じられる人を見つけ、その人と連携して、その時を待つことです。きちんと準備をすること。ダルクの職員などとあらかじめ相談しておき、いざ、本人に助けが必要となったときに、直接的にダルクに介入してもらい、家族は少し離れて見守ることが大事です。本人のために「きちんと突き放してあげること」が大切になります。
@失敗とは。。。
ダルクの中で失敗していいのです。
@相模原ダルクの寮について
先にお話したように、初期段階では共同生活の全寮制の寮に入ります。その中で過ごす本人のすがたを見て、スタッフ達が、相談して、次の寮への移動を提案し移動していきます。
初期段階ではあくまでよりそってもらい、社会生活に戻れるように少しずついろんなこと(スマホなど)が許されていきます。
@ステップ制度
いつになったら〜できるのか。。。と不安なままの生活ではなく、相模原では、ステップ制度で明確にその位置を決めており、自分が世話をしてもらうところから、やがて世話をする立場になり、さらにはグループや寮を任せられるようになっていきます。個室、スマホなども持てるようになります。。
@PAWS(ポーズ)を理解する
薬を止めてから出てくる症状。うつ、怒る、不眠、イライラなど。。。
これは薬をやめたからこそ出る症状である事を、それぞれが理解することにより、その症状で苦しんでいる仲間を見守り、共に生きていくことができるようになります。
✩スタッフ、コマさんのお話
少年時代からスポーツ、勉学と頑張ってきたコマさんは10歳の頃から強迫性障害に、悩んできました。家族にも言えず多感な小、中学校時代に苦しみました。
高校に、進む中、野球部員としても頑張りました。お話を聞いていると、常に頑張っていたんだなぁと言う印象を持ちました。大学生の時、クリニックに受診しお薬をもらうようになり、少し落ち着いてきました。
その後就職先でも頑張り続けます。早期に昇進し、頑張り続けた糸が切れてしまいます。上司に強要されて不正経理もやり、不安のなかアルコールがそれを助けてくれるとえる日を迎えました。あとはウソ、お金の使い込み、飲酒運転と、お決まりコース。たくさんの失敗をして、苦しいけど離婚、そして退職を決め、相模原ダルクに繋がり、今はスタッフをやっています。
頑張りやすい人、優しい人が依存症になる。。という話を、私たち家族はよく聞きます。コマさんもきっとそんな頑張り屋さん、そして優しい人なんだろうと思いました。心に響くお話でした。
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お二人の話を通して、家族がやるべきこと、そして相模原ダルクの様々な特徴を学びました。また依存症はだらしない人や、意志の弱い人がなるわけではない。。。ということも再認識しました。
ありがとうごさいました
