2017年2月25日(土)家族研修会 今回は、神奈川県立精神医療センターのPSW井上恭子氏をお招きしての研修会でした。

長年、依存症者と向き合ってこられた井上氏の軽妙な語りとエピソードに、家族も笑顔が絶えない研修会となりました。

今回はファミリーカードを使っての危機回避を学びました。まず想定される危機的状況のカードを引き、回避行動のカードを2枚引きます。出てきた危機的状況に、回避カードのアイテムを使ってどうピンチを切り抜けるのか?現実にあったことと同じカードを引いた家族の方もいらっしゃって、どぎまぎしながらのワークでした。

そして、グループワーク。今困っている事例をグループの中まで知恵を出し合い、方向性を見つけていくというワークでした。思いは人それぞれ、出てきたアイディアの何をヒントにするのかは自由ですが、ひとつのきっかけになっていくといいですね。

2017年2月11日(土)ミーティング テーマは「愛を持って手を放す」

ひさしぶりに一つの輪になってみんなで分かち合いをいたしました。

テーマは家族にとっては非常に難しく、考え込んでしまいます。それでもメンバーは自分の言葉で気持ちを語るということに取り組みました。抱えている問題はそれぞれでずいぶん違いますが、他のメンバーの語ることがなにか一つでも気付きにつながるとミーティングの意味があります。心を開いて聴くこと、一番の心得だと思います。

2017年1月28日(土)横浜ひまわり家族会の第2回「薬物依存症者と家族オープンセミナー」が開催されました。

神奈川県民ホールの大会議室には続々と多方面の方が集まってくださり、220名を超える参加となりました。

「横浜ひまわり家族会」のメンバー2名の体験談、そして「横浜ダルク」のメンバーの体験談が語られました。

家族は薬物にはまって壊れていく当事者に困惑し、振り回され家族自体も崩壊していくのをどうにも出来ずにいました。「横浜ダルク」「横浜ひまわり家族会」に出会い、家族が自分を取り戻していくなかで依存症者の回復にも道が出来ていきました。

依存症当事者のお話もとても印象的でした。病気で実家に帰っているときにどんどん世話を焼く家族に対して「家族は病気だ」と思ったと話していました。そして多くの方の心には「やりたくないことをやっていたら、やりたいことが出来るようになっていた。」ということでした。ジュンくん、ありがとうございました。

基調講演は神奈川県立精神医療センターの小林桜児先生の「薬物依存症の理解と対応」でした。軽快な語り口で聴いている人たちをどんどん惹きつけ「依存症とは」こういうことなんだと理解の糸口をつかめました。小林先生のさびしい思いをした生い立ちなども話されていて、依存症者の心の痛みを理解しようと心を砕かれていらっしゃることが伝わってきました。脳ではなく、心・感情に焦点を当てた理解と回復への支援をどうやっていけばいいのかを教えていただきました。「期待値を下げる」という言葉が多くの参加者の心に残った言葉でした。

Q&Aセッションには「横浜ダルク」「湘南ダルク」の代表と精神医療センターのPSW大曾根氏も参加していただき、会場からの質問にそれぞれの立場からお答えする活気ある場となりました。「どうにもできない」ことを当事者も家族も認めることが回復への第一歩、「無力」って偉大だと思いました。

たくさんの方に支えていただいて今回のオープンセミナーも成功しました。

今度は7月にあります。ぜひ会場でお会いしましょう。

2016年12月17日(土) クリスマス会&合同ミーティング

今回は年に一度の「横浜ダルク」のメンバーとの合同ミーティングでした。

テーマは「なぜ今ここにいるのか」

家族も当事者も薬物問題でつながり今、ここにいます。でもそれは必然だった。自分と向き合い、家族と向き合い、生きてきた道に思いを馳せ・・・そんな重厚なお話が飛び交いました。そしてここにいることの幸せも感じ、仲間に感謝している。私たちは自分を大切にし、仲間とともに歩き、意義深い生活を送って行きたい。そんな気持ちでミーティングを終えました。

そして、クリスマス会。

おやじの焼いたステーキ、トン汁、k子さんの愛情一杯のケーキ。たくさんのおいしい料理と笑い声と、ゲーム。当事者や家族、みんなの暖かさが伝わる暖かい会となりました。

もうすぐ今年も終わり。また新しいまっさらな一年がやってきます

いろんなことがありましたが、私たちは笑っています。ご飯も食べています。元気に新年を迎えましょう。

 

2016年12月10日(土)今回は、ミーティングでした。

「感謝」というテーマに沿い、それぞれの思いを語り合いました。

混乱のさなかにこの「ひまわり家族会」と出会い、問題を手放すことや自分を大切にすること、家族の中に巣くう問題に向き合うことなど、学んできた中で感謝する気持ちに気づき、少しずつ平安の心が取り戻せる家族もいます。

語り、荷を下ろすことで私たちも元気になることが一番大切ですね。

 

2016年11月26日(土) 《家族研修会》 講師/横浜保護観察所統括保護観察官 柳沢真希子氏

この日の研修会は、横浜保護観察所の統括保護観察官の柳沢氏のお話でした。

「刑の一部執行猶予制度」~薬物依存のある人を支えるための視点~というテーマでした。保護観察を通じて得てほしいものということでは、

・当事者が悩みや課題を話し合うことができる関係作りや 、自尊感情を持てるようになること。

・問題解決の方法に関する知恵の習得など、薬物を使わなくても生きていけるスキルを身につけていくこと。

そういう関係を作りながら薬物再乱用防止プログラムに取り組むことが大切です。

家族は気持ちを伝えて、当事者に安心感をもってもらうことが家族にできる支援です。誰か当事者の回復を願って待っていてくれるかどうかは、回復のモチベーションに非常に大きなウェイトを占めているということです。

当事者の回復は、自分の居場所を見つけて自己実現ができること、社会の役に立つと思えることが重要になっていくとのことでした。

回復支援のプログラムに繋がり続けることはたやすいことではありませんが、回復を願っていると切に伝えることが私たち家族の支援でしょうか。

2016年9月24日  研修会 国立精神神経医療研究センター 診断治療開発研究室長 近藤あゆみ先生

「薬物依存症者をもつ家族を対象とした心理教育プログラム」
「逮捕や裁判を本人の回復のきっかけにする」
というテーマでテキストを使ってのワークに取り組みました。家族が薬物使用を続ける依存症当事者を回復に繋げていくのは一番難しい場面です。逮捕という場面になったときに、どう捉えてそのチャンスを活かしていくのか。ひとつひとつの質問に真剣に取り組みながら、たくさんのメンバーとのやり取りの中でにぎやかに学びを進めていきました。今、まさに服役中で出所が近い方もいられる中、タイムリーな学びとなりました。

2016年8月27日 第1回「薬物依存症者と家族オープンセミナー」

主催:横浜ひまわり家族会/共催:特定非営利活動法人 横浜ダルク・ケア・センター
後  援:神奈川県精神保健福祉センター ・横浜市こころの健康相談センター ・横浜市社会福祉協議会障害者支援センター・横浜市障害者社会参加推進センター・横浜保護観察所
今日は「横浜ひまわり家族会」の初めてのオープンセミナーを開催しました。
予想をはるかに超える多くの方々に参加していただき、実りのある一日となりました。
参加してくださった方々の中には、家族会のメンバーはもちろん、他の家族会で依存症を学んでいる仲間や、依存症の当事者、そして支援の立場の方などでした。多くの方の支えのある中で、開催できたことに感謝でいっぱいです。
基調講演は埼玉県立精神医療センター 副院長 成瀬暢也先生の「依存症の正しい理解と回復について」でした。
成瀬先生のお人柄あふれる、楽しい雰囲気の中、「依存症」とはどういう病気なのか、そして家族はどうすればよいのか?を、お話いただきました。
「薬物依存症の特徴」として大きなものは、
*家族を巻き込んでいく病気である。
*根底に対人関係障害が存在する病気である。
ということが印象的でした。
「依存症者」は健康な人の中で回復していきます。
「健康な支援者」とは、患者に対して陰性感情を持たずに敬意と親しみを持てる人です。患者に共感出来る人です。
私たち家族は「健康な支援者」になれるように回復していく必要があります。
回復していくには、私たちにも仲間が必要です。
家族の体験談はお二人の仲間に話していただきました。自分たちも苦しい中で学び、変化し、回復の道を歩んでいく中で、当事者を治療に繋げていく様子が、痛いほど分かりました。年月が経っていてもその時の苦しみが想起されこみ上げるものがありました。ありがとうございました。
本人体験談は川崎ダルクのもんきちさんでした。治療に繋がった時や、回復途中のお話をしてくださいました。本人も苦しみの中で生きているのだと、改めて感じました。もんきちさん、ありがとうございました。
最後はQ&Aセッションでした。
横浜ダルクのセナさん、クリスさん、前述の成瀬先生、原宿カウンセリングセンターの臨床心理士 高橋郁絵さん、国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センターの近藤あゆみ先生の登場で、会場からの質問にお答えしました。
現状では薬物依存症を診てもらえる機関は非常に少なく行き場がないなど、課題が上げられました。どこでも診てもらえる社会を作るために一緒に声をあげていきましょう。
パワーあふれる皆さんから、また新たなエネルギーをもらいました。明日からも自分らしく生きていこうという気持ちになりました。

2016年7月23日 研修会 筑波大学 森田展彰先生

研修会のテーマは「家族の支援と回復」でした。
「依存症という病気を知らないと家族と本人は対立構造になりやすい。」ということで、一生懸命に助けようとする家族ほど、悪循環に陥ってしまい良い効果を生まない関係になってしまいます。本人はつらい気持ちを隠そうとさらに嘘を重ねていき、信頼をどんどん失っていきます。「依存症」を認め続けていくことは大変な負担がかかることを受け入れていくことも家族にとっては大切な心構えになります。当事者と距離を置くことで冷静になる場面が生まれて、回復へのひとつのプロセスとなっていきます。どこまでも突き放すということではありません。
そのような問題を認識したうえで、コミュニケーションスキルを上げていくことが効果的に関係性に作用していきます。相手「当事者」の気持ちを否定せずに受け止め押しつけるような言い方を避ける。また、相手との境界線を尊重しながらも自分の気持ちを伝えることが大切です。
参加者でこのようなコミュニケーションのワークも行いました。「わかっていても実際は言えないよね。」なども感想が口々に話されていました。
「依存症」の問題だけではなく、どの人間関係にも役に立つ研修会となりました。

2016年6月25日 研修会 「マロニエ医療福祉専門学校」医療学部 渡邉厚司先生

今日の研修会は、「コミュニケーションを点検する」というテーマでお話をしてくださいました。
点検の「道具」を使って、「変えられること」と「変えられないこと」、「できること」と「できないこと」を見極めてはじめてみましょうということで、沢山のヒントをいただきました。
コミュニケーションのパターンも含めて自分の役割を点検し、その役割に名前を付けて顕在化してみる、そしてその役割を降りることにチャレンジしてみる。また、負の感情にも目を向けて否定しないで抱きしめて味わってみるなど、「私」をそのまま認めていく作業など、依存症者本人ではなく、自分に焦点を当てて認めていく過程で変化を見出していくことが大切であるなど、生き方の点検をするツールが散りばめられていました。
「今日一日」自分が扱える大きさの問題に取り組むことで、混乱から解放されて回復の道を進んでいけるのだと実感しました。
渡邉先生のお話は、とても楽しくいつもすぐに取り組んでいける道具を提示してくださるので、ひとつでも実行していくことをお勧めします。