2018年1月28日 第3回「薬物依存症と家族のオープンセミナー」薬物依存症は病気です~家族が笑顔を取り戻すために~

横浜ラポールシアターで、神奈川県立精神医療センターの小林桜児先生をお招きして、オープンセミナーを開催いたしました。200名ほどの参加がありました。

家族や薬物依存症本人の体験談や、Q&Aセッションなど盛りだくさんの内容でした。家族の体験談では、MKさんの胸に迫る混乱時期の状況が語られました。世間体の壁を超えられなかったことや、精神論・家族だけでは距離が取れず追い込まれていったことなど、この問題に直面した家族であれば、避けられなかった道だったと思いました。生きてこその回復・・・まさに、そんな体験談でした。

当事者である「NPO法人ハッチ」の細川さんは立場上、報道の嵐に巻き込まれ家族を傷つけてしまったことを語られました。会場に息子さんを連れてこられ、これから自分が歩んでいく道を示しておられました。そして回復に繋げる窓口を創りたいと活動を懸命にされています。応援していきたいですね。そして横浜ダルク・ケア・センターのロンさん。20年以上に渡り、薬物を止められずようやくたどり着いた横浜での回復の道でした。ご両親とは繋がることはできなくても、きっと心のどこかでは気にかけていることと思います。遠くから応援しています、私たち家族会も。

小林桜児先生の基調講演は、さらに混乱している家族がどうすればよいのかを具体的に示してくださいました。「病気としての依存症」の解説はもちろんのこと、脳の変容だけで起こるものではないことや、成育歴など易しくわかりやすい講義内容でした。「依存症行動は心の痛みに対する孤独な対処」 誰かと繋がり心の内をさらけ出せるようになることが依存症当事者にも、巻き込まれている家族にも一番大切なことです。

生き伸びること、そして繋がること。そんなメッセージを受け取りました。

Q&Aセッションでは、会場からの質問や、事前に受けていた質問に小林先生や家族や当事者、医療関係者などで知恵を合わせて答えてくださいました。答えはひとつではないけれど、なにか一歩前に進む勇気がわいてきたのではないでしょうか。

次回のオープンセミナーも実りあるものにしていきたいと思います。

2018年1月28日 第3回「薬物依存症者と家族オープンセミナー」

寒い日、大勢の皆様を「横浜ラポールシアター」にお迎えして第3回「依存症者と家族オープンセミナー」を開催出来ましたことを感謝申し上げます。

体験談では、薬物依存症者を抱える家族の方、当事者のお話で、場内も静まり返って聞かれていました。苦しい胸の内、近隣の人との接し方、両親・子供に対する対応の仕方等々涙を誘う言葉もあり、参加者の皆様も、衝撃を受け、感動されたことと思います。 

小林桜児先生の講演資料の中に、「依存症的行動は、おぼれかかっている人にとっての浮き輪」とあります。すごい表現で理解できます。

「うそをついている間は、依存症は回復しない(自分に正直になること)」「仲間を作り、相談相手になり、また相談相手になってもらう」等々参考して、これからも薬物依存症者と、関わって生活していきます。

「横浜ひまわり家族会の皆様」ありがとうございました。

 

2017年 秋の公開講座の開催御礼と結果報告

この事業は「よこはまふれあい助成金」を受け実施しました。(平成29年度)

薬物依存症者を抱える家族の会「横浜ひまわり家族会」が、「よこはまふれあい助成金」を受けて「秋の公開講座」を、下記の通り3回開催いたしました。この「公開講座」の目的は依存症の種類(薬物、アルコール、ギャンブル、女性の依存症)は違っていても、依存症者を抱える家族の共通の苦しみが認識でき、共通した課題を学習し回復に繋げることです。各方面からのご協力をえて、多くの方に参加をいただき盛会のうちに終了できましたことを、厚く御礼申し上げます。

第1回「依存症と家族の回復について」<薬物依存症&アルコール依存>

平成29年9月16日(土) かながわ県民サポートセンター3階301号

講師 近藤あゆみ先生 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所 薬物依存研究部 診断治療開発研究室長

ゲストスピーカー

広瀬儀和氏 横浜断酒新生会 会長(アルコール依存症の体験談)

横浜ダルク当事者(薬物依存症の体験談)

◇感想:私達ひまわり家族会員は、クローズミィテイング、研修会と勉強をして来ましたが、近藤先生の講演を聞き、私達が最初に教わった、原点を思い出しました。依存症とは・・・家族として何をする・・・完治の無い病、回復を目指して、前進しようと固く心に留めました。変えられるもの、変えられないものを、しっかりと見極めましょう。

印象に残った文章 Ican’t, We Can ・・・「わたし」にはできない、でも、「わたしたち」ならできる!

第2回「依存症と家族の回復について」<薬物依存症&ギャンブル依存>

平成29年10月21日(土) 横浜市健康福祉総合センター 8階 大会議室

講師 森田展彰先生 筑波大学医学医療系ヒューマンケア科学専攻社会精神保健学 准教授

ゲストスピーカー

NPO法人RDP横浜 樋口信一氏(ギャンブル依存症の体験談)

横浜ダルク当事者(ギャンブル依存から薬物依存症の体験談)

◇感想:当事者との対話は、大変に難しいものです。森田先生は、薬物、アルコール依存症を分析され当事者への対応、いかにして回復へつなげるか、グラフ等で表現され理解できました。家族が元気で、生活出来る事が一番の幸せです。

◇感想:当事者体験談として、樋口氏及びダルク当事者のお話があり、お二人の話の内容を聞いていた参加者が涙している人もいました。それほど、我々は共通点が多く、依存症は病気であり、それが治るか不明なところも多く不安であり。講演を聞いて勉強していくことも大切だと思いました。(ツ)

第3回「依存症と家族の回復について」<薬物依存症&女性の依存症問題>

平成29年11月25日(土) 南センター 南寿荘 3階 講義室

講師 引土絵未先生 国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所 薬物依存研究部

ゲストスピーカー

小嶋洋子氏 NPO法人 Indah代表(体験を通してと女性の回復)

横浜ダルク当事者(薬物依存症の体験談)

◇感想:引土先生の講演は、先生自身が「アメリカ」で実体験された内容です。治療共同体「アミティ」の、お話しに興味をもちました。日本では考えられない事ですがさすがに、アメリカは先進国です、感動しました。日本も将来「過疎地」を利用してこの様な、施設が出来る事を願っています。早く「日本」が薬物依存症は病気と、認めて欲しい。

以上の開催内容でした。

また、参加者の皆様方を所在地、所属先を集計しました。(参考まで)

① 参加者の所在地  ② 参加者の所属先  等をまとめグラフにしました。(下図)

 

 

2017年8月26日(土)研修会

横浜保護観察所 岡野 みずほ 統括保護観察官を招いて 「薬物依存のある人の保護観察について」のテーマでお話しを伺いました。 2016年6月1日より刑の一部執行猶予制度が開始され最長で3年の保護観察が付くようになり、その間、対象者は薬物再乱用防止プログラムを受ける事が義務づけられるそうです。 家族としては この取り組みが再犯防止に繋がり薬物依存症の回復になる事を強く願います。

2017年7月23日(土)南公会堂 第1回『薬物依存症者と家族フォーラム』

少し暑さのやわらいだ日曜日、「横浜ひまわり家族会」は横浜市の受託事業として各機関の協力の下、初めてのフォーラムを開催いたしました。

午前中は原宿カウンセリングセンター臨床心理士 高橋郁絵先生による「家族に役立つ動機付け面接」のワークショップが開かれました。「間違い指摘反射」など普通に私たちがやってしまいがちな心の動きに焦点を当て、対峙しない話し合いを持つためのエッセンスが散りばめられたワークショップとなりました。初めて出会った皆さんもうちとけて楽しくワークができました。

そして午後のフォーラムには200人程の方が参加してくださいました。家族の切実な回復への思いや、本人体験談では自信を振り返る中で、生き方を模索している姿が、共感を呼びました。家族は突然、薬物の問題に巻き込まれ、なんとかしなければと右往左往します。しかし、どこに相談をするのか、はたまた相談していい問題なのか?問題はどんどん膨らみ、生きることさえ危なくなってくる・・・そんな状態でやっと家族会にたどり着く・・・たどり着ける家族は氷山の一角。いろいろな事件の背景に薬物問題の影があります。

当事者本人のごえもんさんのお話。今は就労支援事業をされています。自分で社会に働きかけて開拓していくたくましさを感じます。先ゆく仲間として参考にしていきたいと思える素晴らしいかたです。

基調講演は国立精神・神経研究医療センターの松本俊彦先生の暖かさに加え勢いのあるお話でした。

「依存症の栄養は孤独や秘密。依存症の反対はコネクション。人と安心して繋がることが回復への大きな支えになる。」そんなお話に胸がいっぱいになった家族や当事者本人も多くいらっしゃると思います。依存する先をできるだけ沢山持つこと、スリップしても治療プログラムから脱落しないことが大切。「おせっかいプロジェクト」の確立を願うばかりです。

当事者本人や家族が孤立しない「安心できる地域社会」を目指して活動していきたいと思います。

今回のトークセッションは、国立精神・神経研究医療センター近藤あゆみ先生の司会で松本先生、横浜市こころの健康相談センターや、神奈川県精神医療センター、横浜保護観察所の方、横浜ダルク、湘南ダルクも交えて、それぞれの機関の依存症への取り組みや、今後の課題などを話していただきました。フロアからの質問もあり、貴重な意見交換ができました。地域で生きていくことを目指して、関係機関が協力できる社会になって行くことを熱望します。

 

2017年6月24日(土) 《家族研修会》

講師/茨城県立こころの医療センター副院長 中村 恵先生 &NPO法人 茨城依存症回復支援協会IARSA統括施設長 湊 淳也氏

今回の研修は茨城県立こころの医療センター副院長 中村 恵先生と、治療共同体でタッグを組む同じく茨城県にある[IARSA]施設長 湊 淳也さんのお話でした。

中村先生は薬物依存症者にとって先進的な治療に取り組んでこられ、茨城方式という回復プログラムとダルク終了後の受け皿として治療共同体を作られました。

先生は、軽快に話しながらも依存症に苦しむ当事者や家族の思いを汲んで治療にあたっておられることがよくわかる、暖かいお話でした。「人は生きられるしか生きられない。本人ができないことは押しつけない。できることやっていけばいいんです」。本人のことが一番わかっている先生のお言葉でした。

そして、湊さんは就労継続支援B型を運営されています。主に統合失調症を併せ持つメンバーの回復に尽力されています。「ゆっくりいこうよ」そんな穏やかな回復を支援されています。

いろんな回復があっていいんだと思える研修会となりました。

2017年4月22日(土) 《家族研修会》 講師/日本ダルク・インテグレーション・センタ− 代表 近藤恒夫氏

日本の「ダルク」の創始者、近藤恒夫氏をお招きして貴重な体験談を語っていただきました。

印象的だったのは、ロイ神父との交流です。ロイ神父にAAに誘われた時、ロイ神父は「よろしかったらミーティングにきませんか?」と毎回誘われたそうです。「よろしければ」これは、答えを決めるのはあなたですよ、というメッセージが込められています。

「失敗した。」と話すと、「人生に失敗はない。何回やっても失敗ではない。何かを与えてくれる。」と言われ、近藤氏はその都度考えるようになったといいます。

日本の依存症対策にはアフターフォローがありません。再発したら自己責任だと言われるだけです。集団療法を地域で取り入れて、孤立を防ぐことが大切です。ひとりの考えでは間違っていてもそのまま突っ走ってしまいます。依存症の敵は「クスリ」ではなく「孤独」です。「クスリ」を止めていくことを生きがいにしながら「生命のリレー」をしていく仕組みが必要だと話されました。

学校教育には、「困った」と言える教育をしてほしいとも話されていました。「希求行動」を身につけることは命を守る大切なことだと改めて思いました。

 

体験談を語ってくれたのは、りょうくん。

少年院に入っていたけどあまり記憶がない・戻って行くのは悪い友達のところしかなくだんだんエスカレートしていったそうです。少年院にいたときに父がダルクの資料を送ってくれた。生きるすべがなかったので取りあえず京都のダルクにいったが、人と上手くやれずダルクを転々としてきた。自分の中の解決方法は「力ずく」だった。失敗を重ねようやく気付いた。社会に出たいが、何がやりたいのかが見えてこなくて、スタッフにあせるなと言われている。

そんな体験を真摯に語ってくれました。応援していますよ。

2017年4月8日(土)横浜ひまわり家族会 平成29年度総会でした。

昨年度の事業報告や、会計報告などの議事のほか、新しい世話役の紹介などを行いました。

ゲストには、「横浜ダルク」施設長 山田氏と「湘南ダルク」施設長 栗栖氏をお招きし、内容の濃い体験談や、Q&Aをお願いしました。

山田氏からは、依存症を抱える人が問題を起こした時の対応として、エンカウンターミーティングを行い、本人が本来持っている力を引き出す方向に持っていく事が大切であることや、近隣のダルクと行事を協力して実施していることなどのお話がありました。

これまで4か所あった横浜ダルクのナイトハウスを、一か所にまとめて個室対応にしていくことなどもお聞きしました。回復の初めは孤独になってはいけないと思っていた私たち家族には少々戸惑いがありましたが、時代の流れの中では利用者を詰め込んで行くのには無理があるとのことでした。フォローはこれまで通りにやっていくとのこと。ひとまず安心しました。

栗栖氏からは、依存症になり回復を目指していく中では家族関係の再構築が欠かせないというお話がありました。当事者の回復に家族もついていかないと、関係を変えていくことは難しいですね。

グループホームの開設も決まり、6月にはオープンの運びとなっているそうです。

どちらのダルクも回復途上の就労支援に取り組んでいるとのこと。社会にどう復帰していくか、当事者にも家族にも大きな課題です。

Q&Aでは、家族が抱える問題に軽妙かつ的確に答えて頂きました。

これからもよろしくお願いします。

2017年2月25日(土)家族研修会 今回は、神奈川県立精神医療センターのPSW井上恭子氏をお招きしての研修会でした。

長年、依存症者と向き合ってこられた井上氏の軽妙な語りとエピソードに、家族も笑顔が絶えない研修会となりました。

今回はファミリーカードを使っての危機回避を学びました。まず想定される危機的状況のカードを引き、回避行動のカードを2枚引きます。出てきた危機的状況に、回避カードのアイテムを使ってどうピンチを切り抜けるのか?現実にあったことと同じカードを引いた家族の方もいらっしゃって、どぎまぎしながらのワークでした。

そして、グループワーク。今困っている事例をグループの中まで知恵を出し合い、方向性を見つけていくというワークでした。思いは人それぞれ、出てきたアイディアの何をヒントにするのかは自由ですが、ひとつのきっかけになっていくといいですね。

2017年2月11日(土)ミーティング テーマは「愛を持って手を放す」

ひさしぶりに一つの輪になってみんなで分かち合いをいたしました。

テーマは家族にとっては非常に難しく、考え込んでしまいます。それでもメンバーは自分の言葉で気持ちを語るということに取り組みました。抱えている問題はそれぞれでずいぶん違いますが、他のメンバーの語ることがなにか一つでも気付きにつながるとミーティングの意味があります。心を開いて聴くこと、一番の心得だと思います。